望遠鏡を作ることができるらしい。ぼくでも。
もっともレンズや筒を手作りするわけではないらしいから、「作る」というより「組み立てる」と言う方が適切かもしれない。
その情報をくれた方によると、ぼくの見た赤くて立派な天体望遠鏡の場合、組み立てるのにかかった費用は30万円ほどらしい。
なんだ。それじゃあとても手が出ない。
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山や海に出ると、相手がデカいせいか、自然に望遠鏡や双眼鏡が欲しくなるのだろう。
でも考えてみれば、相手がなんにせよ、それを詳しく知りたいと思ったら、それを見る「解像度」を上げていきたくなるのは自然なことだ。
なにより自分のアタマの中をよく知りたいと思うなら、あの思考法この勉強法といろいろとその方法が思いつく。要するにああいった類はみんな、自分のアタマの中を見るための望遠鏡を組み立てているようなものだ。
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「そう思うとなにも望遠鏡にこだわることはないや」
そう思える自分はとても経済的だ。