「即物的な。あまりに即物的な」
と言いたくなるぐらい即物的なのが、ぼくらのいる「世界」のあり様だと思う。
例えば。
やりがい(生きがい)を求めて働く、ということはあるだろうけど、給料なり報酬なりがないなら(足りないなら)、その活動を続けることは難しい。
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まるで機械仕掛けのように「世界」は動いている。
あれがこれして、これがそれする。それは単なる仕組みに過ぎない。仕組みに過ぎないのに、仕組みのそのあり様に、ぼくたちは感動を覚える。
大気圧の部分圧が変化したのだろう、大気が移動を始める。雲が発生する。その雲が大気とともに空を背景に動いていく。その余波のように、地上では風が起こる。風が樹木の枝を葉を動かす。そこで休んでいた小鳥が飛び立つ。その羽ばたきがぼくらの耳に届く。ぼくらは空を見上げる。誰かが「美しい」と感じる。
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具体的な歯車をそこに置いてみることが必要だ。
すべてはそこからしか始まらない。
《参考from「偽日記@はてなブログ 2000-01-06」》
《参考from「note 文章装飾の進歩 犯罪/シーラッハ」》